アプリは「使い捨て」と「毎日開く」に分かれる

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データベースサービスの Supabase が、SQLite をベースにした「Turso」を買収すると10月2日に発表した。Turso は1台のサーバーで数百万ものデータベースを持てて、動いていないデータベースにはストレージ料金しかかからない。買収の理由として挙げられたのは、AIエージェントが試作品やダッシュボード、アプリのために大量の新しいデータベースを立ち上げていることだ。Supabase は、その需要が今の世界中のデータベースサービスの能力を上回ると見ている。 出典: Supabase、1サーバあたり数百万ものSQLiteをホストする「Turso」買収を発表

気づき

AIが試作のたびにデータベースを1つ立てて、使われなければ眠らせておく。アプリは使い捨てでいい時代になったのだと思う。自分もいま Great Lock-In で、小さなWebアプリを3本ずつ並行して作り、2週間で出している。伸びたものに寄せて、伸びないものは放置する。このやり方が成り立つのは、1本作る手間がAIのおかげで小さくなったからだ。

ただ、全部が使い捨てになるとも思わない。残るアプリには2つの条件がある。毎日使うのに操作が複雑なもの。それから、全体を一目で見渡したいものだ。

たとえば Gmail やカレンダーだ。「明日の午後空いてる?」「先週のあのメール探して」は、チャットでAIに聞くのが基本になっていくだろう。それでも、今週の予定を一覧で眺めたいときや、受信箱をざっと見て急ぎのものを拾いたいときがある。言葉で聞くより、画面で見たほうが早い場面は確実に残る。

つまり、アプリは二手に分かれていく。1つは、その場の用事を済ませたら捨てる小さなアプリ。もう1つは、毎日開いて全体を見渡すための、作り込まれたアプリだ。操作の入口はチャットに寄っていき、アプリ側は「見る」ための画面として磨かれていく。

前の記事で、買い物は「眺める」と「頼む」に分かれると書いた。アプリでも同じことが起きている。頼むことはAIに任せて、眺めることは画面でやる。作る側としては、自分のアプリがどちらに属するのかを最初に決めておきたい。

未来がどう変わるか

1年後、社内の小さな困りごとをその日のうちにアプリにして、用が済んだら捨てる使い方が珍しくなくなっているだろう。一方で、メールやカレンダーのような毎日のアプリは、チャットで操作しつつ、一覧の画面で確認する使い方に移り始めると見ている。

3年後には、新しく作られるアプリの多くが使い捨てになっていると考える。その中で長く残るのは、毎日開いて全体を見渡したくなる画面を持ったものだけだ。アプリの価値は、機能の多さより「見やすさ」で測られるようになるだろう。

今日からできること

自分のスマホのホーム画面を見て、毎日開くアプリと、月に1回しか開かないアプリを分けてみる。月1回のほうは、AIにチャットで頼めば済むものかもしれない。