買い物は「眺める」と「頼む」に分かれる
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TechCrunch が、テキストメッセージの中で動くAIエージェントを18個まとめた。iMessage や WhatsApp、SMS で普通のメッセージのように話しかけると、予定の管理や予約、調べものを代わりにやってくれる。用途は家族向け・旅行・仕事・家計などに分かれ、Rene や Orbits、Wajo のように買い物まで引き受けるものもある。Wajo は自分専用の電話番号と支払いカードを持つ。お金も集まっていて、Instinct は評価額100億ドルで10億ドルを調達した。 出典: All the AI agents that can live in your text messages
気づき
このリストを見て、買い物は2つに分かれていくと感じた。
1つは、ブラーっと眺める買い物だ。何を買うか決めていないとき、人はサイトを見て回り、気に入るものを探す。この時間は見ること自体が楽しいので、AIに任せる理由がない。だからサイトには、今よりも強いデザインの力が要る。情報を整然と並べただけの無機質な画面は、AIの要約に負ける。目を引き、ついそこにいたくなる画面が選ばれるようになる。
もう1つは、欲しいものが決まっている買い物だ。型番の決まった消耗品、条件で選ぶ家電、子どもの次のサイズの服。こういう買い物は「探して買っておいて」とAIに頼めば済む。支払いカードまで持つエージェントが出てきた以上、比べて買う作業は人の手を離れていく。
別の軸として、信頼できる人の「これ良かったよ」が今より重くなると見ている。AIが候補をいくらでも出せるようになるほど、最後の決め手は、自分が信じている人が実際に使って良いと言ったかどうかになる。情報が増えるほど、誰が言ったかの値打ちが上がる。
自分はいま、Great Lock-In で小さなWebアプリを作っている。1本目の子ども服のサイズアウト予測は、ピンポイント側の道具だ。それでも画面には方眼紙と身長計のデザインを入れた。機能で選ばれる道具でも、人が開いたときに楽しい顔をしていれば覚えてもらえる。この両取りが、これからの作り方の基本になると思う。
未来がどう変わるか
1年後、欲しいものが決まった買い物では、メッセージでAIに頼む人が目に見えて増えているだろう。まずは共働きの子育て世帯のように、細かい買い物が多くて時間のない人から変わると見ている。比較サイトを自分で回る人は減り始める。
3年後には、ECやWebサイトの作り手が二手に分かれていると考える。眺める買い物のために、デザインで人を引きつけるサイト。AIエージェントに読まれ、呼ばれることを前提にした機能型のサービス。そしてどちらにも、信頼できる人のおすすめが流れ込む仕組み(口コミ、紹介、身近な人の投稿)がつながっていくだろう。
今日からできること
次に何かを買ったら、「眺めて選んだ」「決まっていて探しただけ」「誰かのおすすめで決めた」のどれだったかを1行メモしてみる。自分の買い物がどの型に寄っているかが見えると、AIに任せる買い物と、自分で楽しむ買い物の線が引ける。