コードを書く人から、何を作るか決める人へ

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世界の開発者の実態を調べた「State of Devs 2026」の結果が公開された。回答者は5,463人で、年齢の中央値は36歳。コードの何割をAIに書かせているかという質問では、75%以上と答えた人が合計で49%いた。87.5%と答えた人だけで21%いる。一方、AIをまったく使っていない人は9%だった。 出典: 世界中のソフトウェア開発者の実態を調べた「State of Devs 2026」公開

気づき

自分はいま、コードの9割をAIに書かせている。調査でいえば、21%いる「87.5%」の人たちとほぼ同じ場所だ。Great Lock-In で作っている子ども服のサイズアウト予測も、画面のデザインも、マガジンのニュースを集める道具も、手で書いた行はわずかしかない。

では、残りの1割と、空いた時間で何をしているのか。答えははっきりしていて、決める仕事だ。

この1週間だけでも、決めたことはたくさんある。アイデアを20個出し、競合を調べて、最初に作る3本を選んだ。3本を並行して2週間で出し、伸びたものに寄せるというルールを決めた。マガジンは note に出して、ゴールはフォロワー100人にすると決めた。どれもAIに材料や案は出してもらったが、最後に「これでいく」と言ったのは自分だ。

AIは案をいくらでも出してくれる。しかも、どの案にもそれらしい理由が付いている。だからこそ、どれを選ぶか、何をやらないかを決める重みが増した。決めないでいると、AIは延々と選択肢を並べ続ける。手を動かす仕事がAIに移った分、自分の仕事は「決めて、確かめて、言葉で伝える」ことに絞られてきた。

この調査で面白いのは、AIをまったく使っていない人が9%残っていることだ。セキュリティの事情で使えない職場もあるだろうし、自分の手で書くことに価値を置く人もいる。動く速さは人によってばらばらだ。それでも、半数近くがすでにコードの4分の3以上をAIに任せている。仕事の重心が動いているのは確かだと思う。

未来がどう変わるか

1年後、AIに書かせる割合は「75%以上」が多数派になっているだろう。それに合わせて、開発者の評価も「どれだけ書いたか」から「何を出して、どれが伸びたか」に寄っていくと見ている。

3年後には、エンジニアとそれ以外の境目がかなり薄くなっていると考える。業務をよく知る人がAIに頼んで道具を作り、エンジニアはその土台や安全の面倒を見る役に回る。コードが書けることより、現場の困りごとを言葉にできることのほうが重くなるだろう。

今日からできること

今週の自分の作業を振り返り、「手を動かした時間」と「何をやるか決めた時間」をざっくり分けてみる。決める時間のほうが短いなら、そこに時間を回す余地がある。